儲けの極意はすべて質屋に詰まっている(書籍)

イケイケ徳川さんと堅実中山さん

本書の主人公は年収1,000万円だったイケイケコンサルタント徳川さんと、年収500万円だった堅実派エンジニア中山さん。この二人が職を失う(!)ところから物語が始まる。すべてがストーリー形式ではなく、解説6:物語4 くらいの配分になっていて読みやすかった。理解を深めるための図解は数カ所あったが、徳川さんと中山さんのイラストが全く無かったのが私にとっては好印象だった。

ということで私が勝手にイメージしたふたり

なかやま逆だろ!と思うかもしれないが、こっちのがリアル。

儲けとはなんぞや?

利益 = 収益 ー 費用 そう、ビジネスとは利益ありき。収益 ー 費用 = 利益 という感覚ではイカンのだ。で、利益をでっかくするためには収益を増やすことと費用を減らすことをすれば良い。では収益と費用(固定費・変動費)とはなんぞや?・・・ということが分かりやすく説明されている。しかも損益計算書の一番上から順番に進んでいくので経理をやっている身として何となく気持ちがいい(笑)物語途中から登場する総菜屋のおばちゃんと金物屋のおじいちゃんも大活躍!おばちゃんが言った「在庫はお金が寝ちゃうzz」というのも仕事上よーくわかる(ーー; 偉い人にはそれが分からんのですよ ※個人の感想です しかし質屋の在庫は腐らない。いよいよ本質に迫っていく。

おばどこかでお会いしたような顔・・・

質屋のビジネスモデル

私も恥ずかしながらこの本を読むまで忘れていた。質屋はモノを担保にお金を貸すところだった。なんかブランド物の財布やバッグが並べられていてリサイクルショップと同じように感じていたが、アレはお金が返せなくて質流れになってしまったモノだ((( ;゚Д゚))) そしてまだ流れてないモノもただそこに在るだけではなく利息を生んでいるお宝在庫なのだ。スゴイぞ質屋・・・あと興味深いのは総菜屋のおばちゃんのお話し。彼女は自分で食材を仕入れて調理して販売するいわゆる製造業。質屋や金物屋のようなモノを仕入れてそのまま売る販売業との原価の違いを説明してくれる。私も商売をするなら在庫を極力持たない方法を考えるな〜。さらにおばちゃんは減価償却費についてもさらっと触れている。経理をやる前まで原価償却費だと思っていた私を笑いたまへ。

商売で一番大事な◯◯力

物語の後半は質屋のオーナーが「販売費及び一般管理費」(販管費)について説明してくれる。自分は営業職ではないのでこの部分は勉強になった。どういったものが販管費になるかは知っていたが、どのように使うかまではあまり意識していなかった。今後は、もう一味違う目線で販管費の金額を見ることが出来るだろう。営業力における【認知】→【来店】→【贔屓】のステップは自分のブログにも活かしたい。商売じゃないけどね( ̄▽ ̄;)

最後にちょこっと貸借対照表

損益計算書と切っても切れない貸借対照表の説明も最後に少し出てくる。損益計算書は「1年間の収支こんなん出ました〜」という報告書に対し、貸借対照表は「◯月◯日時点で預金や借入金や在庫がこれだけありまっせ〜」という報告書。前者が期間で区切っているのに対し、後者は会社が出来た時から脈々と続いてきた”なりわい”の結果なので知れば知るほどにこちらも面白い。大企業の損益計算書や貸借対照表はインターネットで公開されているので、この本を読み終わったら是非自分が気になる会社の決算書めぐりをしてほしい。

あとが記

「中山さんの彼女」について誰かと語りあいたいわ〜(`∀´)